感染症とCOVID-19の基礎知識

Jul 24, 2024

感染症とCOVID-19の基礎知識

講師の自己紹介

  • 国立感染症研究所 薬剤体制研究センターの山岸です。
  • 主にCOVID-19対策に従事。

講義の目的

  • 病気の基礎知識と標準予防策の理解を深める。

今日の目次

  1. 感染症全般の理解
  2. 感染経路、症状、検査と治療
  3. 施設での予防策。

感染症に関する基本知識

  • 感染症の定義:人から人、または物から人に感染。
  • 呼吸器感染症の特性:COVID-19はその一例。
  • 潜伏期間:感染から発症までに時間がかかる。
  • 免疫と感染のリスク:免疫がつかない感染症も存在。

COVID-19の特性

感染経路

  • 飛沫感染が主なルート。
  • 接触感染も考慮が必要。
  • 特殊な環境下での空気感染

潜伏期と発症

  • 一般的に約1週間で発熱や呼吸症状が現れる。
  • 発熱がない場合も感染の可能性あり。

致死率と重症化

  • 疫学的に致命率は2-3%。
  • 高齢者や基礎疾患がある人においてリスクが増加。

予防策

基本的な感染予防

  1. 手洗い:最優先。
  2. マスクの着用:サージカルマスクかN95マスク推奨。
  3. 換気:施設内の空気の流れを確保。

標準予防策

  • 感染症に関係なく全ての体液は感染性があると考える。
  • 医療行為や介護において、体液に触れる可能性がある全ての場面で手袋等を装着。

咳エチケット

  • 咳やくしゃみの際は、口を覆う。
  • 咳をした後は手を洗う。

COVID-19における感染管理

検査

  • PCR検査が基本。
  • 抗原検査は迅速だが感度が低いため背景と目的を持って使用。

治療

  • 特効薬なし。
  • ステロイド等が重症者に使用される。

施設での感染予防策

  • ミックスを避ける:感染者との接触を避ける。
  • 換気を行う:屋内の空気を入れ替える。
  • 早期診断:疑わしい症例は早期に隔離。

結論

  • 感染症は予防可能で、標準予防策を実施することで多くの感染症を防げる。日々の実践が重要。