情報セキュリティの基本要素に関する講義ノート

Jul 24, 2024

情報セキュリティに関する講義ノート

講義概要

  • この講義は情報セキュリティの基本要素に関する内容
  • 近年のセキュリティ関連事件について紹介

最近のセキュリティ事象

  • 2018年: コインチェックからの暗号資産流出 (580億円)
    • 原因: ウォレットの秘密鍵が盗まれた
  • 2021年: フィッシング報告件数 (521,604件)
    • 2020年の約2.3倍
  • 2022年: 北朝鮮のハッカーによる暗号資産への攻撃 (780億円の損害)

セキュリティインシデント

  • セキュリティ事象を「セキュリティインシデント」と呼ぶ
  • インシデントの被害を最小化する目的の防衛活動を講義で学ぶ

フィッシングの具体例

  • フィッシング: ユーザーを騙すためのサイトに誘導し、IDとパスワードを盗む
    • 使用手段: 電子メールやSMS
    • 例: 住信からのフィッシングメッセージ
  • フィッシングの特徴
    • 正しいURLと攻撃者の偽サイトが見た目が同じ

情報セキュリティの基本要素

  • CIAモデル
    • C: 機密性 (Confidentiality)
      • 情報を適切に暗号化し、権限のない者から守る
    • I: 完全性 (Integrity)
      • データ偽造や改ざんを防止し、検出する技術(デジタル署名、ハッシュ関数)
    • A: 可用性 (Availability)
      • 情報を利用する権利のある者が常にアクセス可能にする

攻撃例と対応策

  • ランサムウェア
    • システム内のデータを暗号化し、解除のための身代金を要求
    • 攻撃者は情報を盗み、脅迫することもある
  • 各基本要素の失われるリスク
    • 機密性、完全性、可用性の維持の重要性

情報セキュリティを支える技術

  • 暗号技術
  • デジタル署名技術
  • ネットワークセキュリティ
    • 従来のPCのセキュリティ以上に、ネットワークを介した情報の保護
  • 情報ハイディング
    • コンテンツに別の情報を埋め込む技術
  • セキュリティ評価
    • 技術の適切な設計の重要性

人間の心理と情報倫理

  • 情報の悪用や無知による情報漏洩の防止

暗号プロトコル

  • 共通鍵暗号、公開鍵暗号、ハッシュ関数に基づく技術

PKIとネットワークの基盤

  • PKI: インターネット上のセキュリティの基盤
    • ファイアウォールや生体認証などの技術が用いられる

情報コンテンツの保護

  • トークンやNFT: 所有権の証明技術
  • これらの技術のセキュリティ評価の必要性

これらの要素を総合的に学び、理解することが重要です。