はいえEUと地域主義の第7回の講義をお 伝えをいたしますえ今週はですねえ学会の 都合によりましてえ普段の時間にえ講義が どうしてもできないのでえこのようにオン デマンドでお伝えをさせていただきますえ ご迷惑おかけしますがえ何卒ご了承 くださいはいえ今週もですねえまず最初に えまEU関連のですねあのニュースをお 伝えをしたいと思うんですけれどもえまま お聞きになった方も多いかと思うんです けれども先週の金曜日にですねえ国際司法 裁判所icjえインターナショナルコート オブジャスティスですねこれはえ国連の 司法を担っている機関ですここがですねえ 南アフリカ政府がまこのicjに訴え出て いましてまイスラエルがガザでやっている ことはジェのサイドではないかということ でですねえその判断をicjが行ってい ましたえその結論が出ましてえ24日に icjが示したところではですねえまゼノ サイドに該当する恐れがあるということで えイスラエル政府に対してえガザチック 南部ラファでの攻撃を直に停止するよう 措置を命令をしたわけですえicjの命令 にはですね法的な拘束力が存在をしてい ますえま普通のですねicjの裁判という のはですねま両者が合意をして始めてで こうicjが管轄権を持つという形で行わ れるんですけれどもえまこの場合はですね まそのジェノサイドに当たるのではないか ということでですねえまあのicjでえ 特別にこうあの管轄するという形でえ今回 判断を示したということになってい ますところがですねこういうicjの命令 が出たんですけれどもえこのその26日 日曜日ですねえイスラエル軍がラファの 最大の難民キャンプをま爆撃をするという ことが発生をしましてえま少なくとも50 人がですねこう亡くなったという風に言わ れていますまこれはさすがにですねえま 意図的な攻撃ではなかったという風に イスラエル政府は主張をしていてですね ネタニヤ府相はまこれは悲劇的な誤ちで あると言ってえこれをあのどういう経緯で ですね攻撃が行われたのかということを 調査するそういう姿勢は見せてい ますですがまあのやってしまったことは もう本当にこう取り返しがつかないような ことにえなってしまっているわけですま上 はあの国際宗歩裁判所のその仏のの様子 ですけれどもま下がですねえそのラファの 難民キャンプに対する攻撃の後ですよねま あの本当に軍事的なですねそのターゲット では全くないにも関わらずですねこういう 攻撃をしてしまったといういうことでま 非常にあの国際的な批判を読んでいます その流れの中でですねええ翌日の月曜日に ですねEUが外商理事会まこれはEU加盟 国の外務大臣がですね集まって協議をする という場ですえこの外商理事会で初めて ですね対イスラエル制裁がですねえ真剣に 議論されたという風にまアイルランドの 外務大臣が後で記者会見でですね明らかに いしましたこれはかなりですね画期的な ことでですねえまつまりえ割とこの西川 諸国はですねえまイスラエルに自生すべき だということは言っていてもですねえここ までですねこの制裁イスラエルに対して 制裁をかけるというようなところまでは こう踏み込まずに来たわけですまあの ハマスに対しては批判的な国もありえ そしてまアメリカとの関係というもあって ですねえイスラエルに対して制裁という 可能性に言及するというのはかなり異例だ ということが言えますまもちろんこれEU のまだ外交レベルでそういう話が出たと いうところにとまっていましてそれが 果たして実現可能なのかえそもそもこう いう一種であればですねEUは全回一致で 物事を決めますえつまり明治的に反対する 国が1カ国でもあればですねそれはでき ないこいうことになるわけですえ対ロシア の制裁でもそうですよねえハンガリーが ですねまかなりえ反対をして制裁内容ま 制裁自体はやってるんですけども制裁内容 がかなりこう薄められているところあり ますよね例えば天然ガスについてですね パイプラインで えロシアからですねあの買っている国に ついてはですねま一定期間あのロシアから の輸入を続けられるという風にしたりして まつまりえ制裁にですね非協力的な国が あるためにですねえま制裁がこう思うよう にはこう実現できていないわけですとすれ ばですね対イスラエル制裁の場合もえま 全部の加盟国のですね意見がこう一致する かどうかというのがまだちょっとこう 見極められない状況がありますただまこの 点ですよねやっぱりイギリスが今EUの外 にいるということの おもたらすですね影響というのは小さく ないような気がしますあの先日お伝えをし ておりまししたあの国連でのえパレスチナ のですねこう加盟を認めるかどうかという 議論でもですねえイギリスはですね安保で ま拒否権こそ行使しなかったんですけれど も危険をしておりましたまつまり賛成は ちょっとできないということで えまそあのアメリカにですねえ配慮するえ そういう姿勢を示していたわけですという ことでえイギリスがもしEUの中に入って いたらですねこの問題またより一層えEU の立場がが一致するのがですね難しくなっ ただろうと思うんですけれどもま2020 年にイギリスがもうEUから離脱をして おりますのでえもう少しこうまりまとまり やすいえ可能性もあるかと思いますでま あと制裁がもし実施できるとしてもですね どれぐらいのことをやるのかという制裁 内容もうこれはまだ明らかにはされてい ませんえ例えばえ新教ウイグルの問題で ですねEUは中国政府に対してもですねえ 制裁制裁ですね制裁をかけていると言って いるんですけどもかなりですね シンボリックなものにえとまっていますえ 実質的な影響がまほとんど出ないようなま その新教の共産党の幹部に対してえ渡航を 禁止するとかですねえそういうまあの象徴 的なえ制裁にとまっているところがあり ますということではですね今回もし制裁が できるとしてもですねえそれが実効性を 持つかどうかということはあまかなりえ疑 しいと言えるかと思いますただま シンボリックなものであるとしても イスラエルへの批判がですねえ世界そして まEUの中でも高まっているとこいうこと を示していることは確かでありましてえま だんだんとですねこのイスラエルのこのえ 明らかなえやりすぎによってですねえ国際 的な世論がですねえイスラエルにえ批判的 になってるということをこう表す1つの例 かなと思っております はいということで引き続きえこの イスラエルパレスチナの一種にもですね あの着目をしていてえしていただきたいと いう風に思っておりますさてえちょっと ですねあの前回の最後のところのおさいな んですけれどもえ前回ですね1970年代 にまいわゆるこのデタントと呼ばれる近長 緩和が起こってきたというところをお話を しておりましたまその背景にはですねえ キューバ危機というすごく大きなえ核戦争 の危機があってですねえもう東西は対立し ていても平和共存するしかないんだいう ことが両人営とも理解をしたわけですでえ かつですねまソ連がかなり苦しい立場に こう置かれつつあったというところですで まそういう中でえ西ドイツにはですねえ 社会民主党のブラントビリーブラントの 政権が誕生してですねま東ドイツを事実上 の国家として承認するとえそして ポーランドとの国境戦も承認するという ことで要はですねえま新東方外交とか東方 外交という風に呼ばれますけれども え変えたわけですねえ今までのありかと今 までは東ドイツ絶対認めないポーランドと の国境も認めないえかつてのドイツの領土 を返せとこいう立場をそれまで取っていた んですけれどもまそれを変えるままず相手 の法立場をある程度認めた上でですね接近 による変化ですねえ全くその壁を作って ですね接近しない接触しないということで は相手がなかなか変わっていかないので むしろ近寄ることによってですね変化を 促しましょうというそういう政策をやった わけ ですはいでえただその一方でですね 1970年代冷戦の緊張がまあの低くなっ ていうことでえ欧州統合への気運があそれ ゆえにですねえ縮んでしまうとこいうこと も起こっておりまし たでえまそんな中でですねアメリカのです ねリーダーシップに揺らぎが生じてきます え1971年にですね通称ニクソン ショックと呼ばれるアメリカ政府の金ドル 打停止ま金本位性をもう諦めるという決断 をニクソンは行ったわけですまあの ベトナム戦争に収支負を打つ政権えでも ありますえま本当にあのアメリカ軍が撤退 する時はもう大統領変わってしまっていた んですけれどもえまあのえベトナム戦争を 終わらせるという決断をしたのもニクソン 政権んですよねこれはますなわちその第2 次対戦後からですね世界を率いてきた アメリカのリーダーシップがもうそろそろ ですねこうそれまでのやり方は限界に来 てるだからえちょっとリーダーの座をです ねえ降りるとこいう決断をしたと言って いいかと思いますま降りると言ってもそれ はもうその圧倒的なリーダーとしての地を 降りてまワンノブゼムでもトップにいると もそういう形でえ引き続き西側をリードし ていくというそういう政策でありますで ただ本当にこのニクソン政権のですねえ 政策の影響は大きかったわけですね えそうですねえまこの金の価格のグラフの ところまで先週ご紹介したかと思うんです けれどもえまアメリカがですねその トロイオンス35$という非常に安い値段 でですねえ金を国際市場にえ提供してきた わけですねでえそのことによって金の価格 自体が国際的に抑えられていたわけです それをもうやめますということでまつまり えドルは持ってきても金と交換するという 風に約束はできませんよいうことですよね そうするとドルが弱くけですよねそうです よねそれまでだったら金と交換してくれる ということで価値があ認められていたもの がえ金と交換してくれないということに なるとそのドルのえ力というのは マーケットで決まるわけですねどれぐらい 信用できるのかとこいうですね政府の信用 力によってもちろん経済力とかも関係し ますけれどもえマーケットでそのドルの強 さが決まってくるわけですそして逆に金は 高くなりますえ金はですねそれまではね 35$というすごい安い値段ででですね アメリカがこう提供してくれるというのが あったのにまそれがなくなるということで えこちらもマーケットに任されるわけなん ですけれども今までのその安く抑えておく アメリカの力があ取りまあのなくなった わけですのでものすごく高騰をするわけ ですね今ちょっとこれグラフ2020年で 切れてますけれどもさらに上がっており ますその後のロシアウクライナ戦争もあり えということでですねまあの危機が世界的 な危機が起こるとですねえ金の価格が 上がる上がるというのがですね大体えよく 言われる話 ますさてえアメリカのドルはそれまでは金 に裏打ちをされていたわけですがまそれを 放棄するということになりましたこれは すなわちですねえそれまで維持してきたた 固定相場性例えば1ドル 360mと言ったものがもう維持できない ということも表してるわけですね えま固定相場性と言ってもですね完全に 固定をされていたわけではなくてですねへ あの時折りこう為替レートのま固定はし てるんだけれども合意によってですね為替 レート自体を見直すということも行われて いました象徴的なのが西ドイツのマルク ですねえマルクはですねえ1969年えの 段階でえ対ドル陛下をですね99.2% 切り上げ いうことが行われましたつまりこれどう いうことかと言うとそれまでの固定レート で西ドイツマルクとドルを交換していたん ですけれども えマルクが強すぎるね実際はこうマルクは もっと強いはずの通貨なのに固定相場に なっていて実力に見合わないえ為替レート になってるいうことがあ分かったわけです ねえここはあのま最近の円安によってです ね皆さんもえかなりこの為替のことを気に されてる方も多いかと思うんですけれども はい え対ドルでですね本当はもっと強いのに 西ドイツマルクが安くう安い水準で取引を されてたとこいうことおましかも10% 切り上げるぐらいかなりですねこうえ安く 設定をされていたわけですねそうすると何 が起きるか西ドイツとしてはですね アメリカに対して輸出が行いやすいという ことになり ますお分かりいただけますでしょうかえ西 ドイツで例えば自動車フォルクスワーゲン えBMW作りますえこれをですねアメリカ に売ろうと思う時にえますいません ちょっとあのえどれぐらいの価格かって いうのはとりあえず無視して分かりやすく ですねじゃあ例えばえ1万ドイツマルクで ですねええアメリカに対してえそ売る自動 車がこう作られて1万ドイツマルクでえ 売るとしますでえそれを当然えアメリカ側 はドルで払うわけですねえその時に 西ドイツマルクで作られたものがドルに 換算をされますで西ドイツマルクが安く ですねえこの固定相場が設定をされている ということは当然米ドルに直した時に安く なるですよねこれなんか思ったより安いな とBMW持ってるやすいということになる ですつまりBMWをえドイツはえアメリカ に売りやすいえ状況があったわけですこれ はアメリカとしては困るわけですよね アメリカにも自動車産業があるのにえ 西ドイツからですねえ高品質のBMWとか がですね安い値段で入ってくるそしたら アメリカの車売れなくなるわけですよねえ 困るわということでいやいや西ドイツマク はもうちょっと強く強い通貨でしょうと もうちょっと高く設定しないとだめでしょ と言って99.2%ドルに対して 切り上げるわけですねえつまりそうすると 同じ1万マルクで作ったBMWいや多分 1万マルクで作れないんですけどまあの 1万マルクだとしてえそれがえ為替相場が あ対ドルで上がったのでドルにしてもドル にえ換算してもですねえ高いないうことに なるわけです ねという見直しは行われていましたでこ ここ注目していただきたいんですけれども フランスは逆に切り下げているわけですね つまりフランスはですねフランスのフラン はあドルに対して固定相場でやってきた けれどもそんなに実は強くないちょっと この固定相場高すぎんないうことが分かっ たとこいうことでえ切りされたということ ですという具合にだから固定相場と言って もですね完全にずっと固定をされていると いうわけではなく調整は行われ がえまそれでもあの全体として固定相場せ をやってきたわけですねで要はもうやめた ということになるわあすいませんこっちで 説明した方がいいですねもうやめたという ことですね金本位性はやめますドルは弱く なることをアメリカとして受け入れますと いうことはもうこの為替え例えば西ドイツ マルクやフランと変える時の為せレートも もう固定で決めてしまってるのではなくて マーケットに任せてえ変動することを 受け入れますということになるわけです後 でまたあのブラザーショックとかですねえ そういう話をしたいと思いますけれども はいでですねこの時代ヨーロッパではです ね経済通貨同盟ということがだんだんと 語られるようにえなっていきますまあ今の EUではま実現をこれしているわけなん ですけれどもま経済通貨同盟とはですねえ これまウェルナー報告という有名なあの 報告書があるんですけれども最も重要な 経済政策決定が共同体レベルで行われその ために必要な権限が共同体レベルへ異常さ れることを意味するとで最終的には統一 通貨の導入によって集結するんだという風 にえこの報告書には書かれていますえ つまりですねえ政策決定経済的な政策決定 をですね各国レベルではなくてもうえEC のところでえやりましょうということです でえその権限ももう各国から取り上げて しまってECに移そうということですねで ま最終的には統一通貨ほ導入するんだと えま例えば日銀が日本円を発行している ようにですねえ統一通貨をてそれをどこか で一元的にえ発行するようになればもう 各国はですね通貨を発行できなくなるねね 通過を発行する権利も共同体にECに委ね てしまうということを他の報告書では言っ ているわけですでも通過さえ握ってしまえ ばですね基本的なその政策決定の力ももう 意思に集中することになるそういう考え方 ですしかし ね早いですよ70年ですよえそっからユロ が実際に導入されるまでえま実際の通貨と してねあの動き始めるのは2002年とか なのでえ30年以上かかるわけですあまり にも時期上層でありましたえまた西同一と フランスの間でもですねえこれ路線の違い がありましただってそうですよね経済が 強い西ドイツとさっきの通貨の為替の問題 で見たように若干経済が弱いフランスとで えなかなかここ一緒にできないわけですで えまえそんなこと言ってるうちにニクソン ショックが起こってもうアメリカがもうえ 強いドルを諦めますということになったの でこれはまあのもう受け入れざる得ない わけですよねアメリカがもうやめたと言っ ているわけなのででえまあの通貨に自信の ある西ドイツマルクとしてはですねえ単独 で変動相場性に移行することもま仕方ない ということになるわけですまやっていける と思ってるからというですねはいでまこの ドイツとフランスの路線の違いというのも ありましてこの時点ではですね70年代 初めはですね経済通貨同盟はま無理だなと えいうことで一旦挫折があま決まり ますさてえそこまでがですねま前回お配り していたスライドのところでえま今回です ねえお話をするお話をする内容はその続き ですなぜえ今のユロ通貨統合した結果 ユーロという統一通貨が今多くの国で使わ れていますなぜえこれが必要とされたのか とえそしてえなんで実現できたんだという ところまでですねお話をしたいと思って おりますはいでまえまた出てくるのがこの 為替相場問題ですねこれはま本当にあの今 も日本にとってもすごく重要な一種になっ てますけれどもえ当時えEC諸国としても ですねえこの問題にすごく苦しんだという ことをお話ししますでそこにですねえ 1980年代の冷戦がですね再び緊張が 高まりますソ連のアフガン進行があるわけ ですねえそれでアメリカにもレガ政権が 登場してくるいうことでま神霊線と言わ れるような状況になるということで ちょっと70年代停滞をしていた欧州統合 がですねやっぱりこれまずいと早く統合し ないといけないということでえ統合の気が 再び高まっていく時期を迎えるわけです そういうお話を今日はしてまいります ちょっと経済え金融のところのお話は 難しいかもしれませんがま是非ですねEU の結構本質のところに関わりますので是非 理解をしていただきたいと思い ますはいえニクソンショックがありました えイ諸国としてはですねこれはもうこの 変動相場性に行どんどんと移行をしていく ということが避けられないねアメリカが 固定相場性もうアメリカの意思でやって くれてたわけですよねで強いドルを維持を してえ同盟国のですねヨーロッパやですね 日本や他の同盟国の製品をどんどん強い ドルを使って買うとそれによって経済復興 を促すというですねえそういう リーダーシップをアメリカは取ってきてい たわけですでそれをニクソン政権でもやめ たということですのでえ対応しないといけ ないわけですねでま西ドイツマルクが一 早く変動相場線に移行をしましたそれを 受け入れましたがま他の国もえもう アメリカがねあの固定相場性もう撤退し つつあるのでえ変動相場性やらざるを得 ないわけですそこでですね考え出したのが ですねこれ共同フロートま名前は別に覚え なくていいですえ何をやろうとしたかと いうとですねタドルでは変動相場性はもう 仕方がないとこれま変動相場性って要する にマーケットで理解されることによって 通貨の価値が変わるということですね今の 日本と日本の円もえ対ドルでえ変動相場性 になっていてえどんどん日々変わってる わけですよ ねでもですね行内では固定相場性を取ろう じゃないかねドイツのマルク西ドイツの マルクフランスのフランイタリアのリラ なんかはですねもう固定相場で交換する ようにしましょうをいうことを考えてえ その方がですねえ安定するんじゃないかと いういうことですよね えまここを出してからにしますけれどもね 基本的にはですね西ドイツマルクは結構 強いですねやっぱりその生産業が強いと いうことがあってえどんどん輸出をして いくえ強いえ日ドイツ丸まあの輸出がね たくさん行われるということは通貨が 上がっていくあの要因にえなりやすいので え西ドイツマルクには基本的にこうね上昇 圧力がかかるわけですねでそれに対してま 経済がえ比較的弱いえフランスフランや イタリアリラなどはどっちかというとえ 下落するえそういう圧力がかかるわけです だまえ上がっていこうとする西ドイツ マルクとフランやリラが下がっていこうと するえつまり違う方向のですね圧力が行内 でも発生をしてでもタドルでえ変動相場性 は取るけど中ではですねもう固定しとけば ま共同フロートってそういうことですね あのフロとってこう浮き沈み浮くっていう ことですけどもえ一緒の船に乗ってですね 一緒の浮き輪に捕まってですね浮き沈み しようとそういうことを考えたわけです ただ発音は良かったんですけれども結局 この強いえマルクとですね弱いフランリラ などの帰りが大きすぎてですね要するに 上がる方とですね下がる方のですねえ違い が大きすぎてですねついてこれなくなって しまいますということで結局これ行内の 固定相場性はえ維持できずですねえ フランスやイタリアがそっから離脱をして しまうということになりまし た一応この制度をですね頑張って守ろうと 西ドイツはしたんですけれどもまそうする とですねフランが入ってないリラが入って ない中で えとままだ当時まだえ6カ国なわけです けれどもあいやすいませんイギリスと アイルランドとデンマークが入ってくる あたりなのでま旧カ国になってるぐらい ですけれどもえ とま実質そのえマルクがですねあのえ ヨーロッパのですねこう主要な通貨として え見られるようになってくるということで これ実質的なマク県が作られてるんじゃ ないかとこいうつまり西ドイツがもうなん か金融面をですねこうヨーロッパの金融面 をですねリードする存在になるんじゃない かとこう いうま印象がですねえ強くなるわけ ですでえこの いきない固定相場性が維持できなくなって ま特にイタリアですけれどもねなんとか ですねこのヨーロッパの中で共同フロート やってたそっから離脱をするそうすると何 が起きるかもう遠慮なく落ちるわけですね えそれまでは共同フロートなのでマルクの 強さの恩恵を受けてですね過じて持ってい たようなものがですねえそっから外れ ちゃったことによってえ通貨がタドルで 暴落をするということが発生をしてしまい ますで当然これ西ドイツにとってもいい ことばっかりじゃないわけそねさっきも 言ったように輸出に支えられている西 ドイツですえ通貨がドルに対して強くなる と上がるということは輸出がしにくくなる わけですねということでこれね ええこの共同フロート方式発想は良かった んですがえま維持できなかったということ えそしてえ西ドイツにとってもですねそれ はいい結果にはならなかったということ ですさあここでちょっと1枚だけですね えっとこの為替の話からこう一旦外れるん ですがちょっと時代背景を話をするとです ね70年代デタントで東西緊張が緩和をし てますじゃあですねよあの西側もですね さかし中がいいのかと西側の中でも中が いいのかというとですねそうではないです ね え73年これあのえニクソン政権の時に ですねえベトナム戦争の和平協定に アメリカは調印をしますこれはまつまり もうアメリカ負けたということですねこの 後ま完全撤退するのはその2年後なんです けれどもえまここでとりあえずその世界的 なコミットメントをちょっとこう減らす わけですまそれができるのもですね冷戦の 緊張がこうちょっとあの緩和をしていると いうことまそれからえアメリカはこの時期 ですねえ北京北京政府ですね をですねこう承認の方向に動いて行ってい ますということで えま要するにこう中国をですねソ連の方 から引き剥がしてですねえアメリカの側に 持ってくるそれによってですねこう バランスこ東西のバランスをとってえま 緊張も感をしようでアメリカもその圧倒的 なリーダーの地位からですねえま えまみんなの中のリーダーという立場に家 降りていくわけですねはいというかことな んですがそれでもですねアメリカには全 世界的な利害と責任があるヨーロッパの 同盟諸国には地域的な利害があるこれらは 必ずしも対立するものではないが自動的に 一致するわけではないと言ったことをキシ 者は言いますまさすがそのね紀信者って 元々あの研究者学者なんですけれどもま あのリアリストのですね学者なんですがで アメリカはですねこう全世界的にな利害と 責任があるまベトナムから撤退してる けれどもまだ世界のリーダーとしての立場 はまあえおりないんだという言ってるわけ ですねま実質はまいろんなところでねこう リーダーシップを弱めてはいるんですがえ 降りてしまうわけではないでもヨーロッパ の諸国は基本的に地域のことしか見てない じゃないかとこいうことですねでそれは 自動的に方向が一致するわけではない要は ですねえヨーロッパ諸国はですねえ アメリカがリーダーシップを弱めてるとは いえちゃんとアメリカの言うこと聞けよ いうことでEU諸国に牽制をかけている わけ ですじゃあそれを言われたヨーロッパはあ どうかと言うとですね反発をおいたします え1973年にですねヨーロッパ アイデンティティ宣言というま象徴的な 文章が出るんですけれどもご一部の大国の 集中に権力と責任が集中しつつあるという ことはこれご一部の大国ってどこかと言う とですねまそれまでは基本的に冷戦の適方 でありますえそれがもちろんえこういうね こう相手方として見られていたんですが この場合はかなりアメリカをお意識をして いますアメリカに権力と責任が集中してる ということはヨーロッパがますます1つの 声でまとまり発言しなければならないとと いうそういう文言がですねこのヨーロッパ アイデンティティ宣言には出され ますとということでえまデタントで東西の 緊張はえ緩んだんですけれども西側の中で 亀裂が生じてくるということですねでえ ヨーロッパとしてはですねまアメリカも ですねえちょっといつまで頼れるかも 分からないしえこういうねえ上からで上 からものを言ってくるところがじゃあ ヨーロッパでまとまらないとダメですよね と言って始まったのがイ加盟国の首脳会議 の定例化これがまあ今の欧州理事会という 形でもう毎年毎年やっている首脳会議に なっていくわけですまそれからこれはあの この6月に行われるあれですけれども欧州 議会にですねそれまでやっていなかった 直接選挙を導入をしましてえ要はですねえ EUをよりこう民主的な組織Eをですね 民主的な組織に変えていこうということを 考え始めるわけですあすいませんあのえ そうですねあのもう直接選挙やってま民主 的な組織にしていこうということま考え 始めるだけではなく実際こう着手をして いくわけですさあそして通貨統合の話に 戻りますとまえ79年もうちょっと時代が 少し飽きましたがえドイツとフランスの 主導によりですね欧州通貨制度というです ねえヨーロピアンマネタリーシステムと いうものが発足をいたしますでこれ何かと いうとさっきの共同フロートとかなり似て いるんですけれども3カ国の通貨の間で 相互に中心レートを定めると固定はしない んですね中心ここを基準にしましょうと いうレートを定めますでその上下2.5に 変動の限度を置くとだからその中心的な例 とえま例えばえ1ドイツマルクがちょっと あの適当なこと言いますけどもあの正しい 数字ではないですが1ドイツマルクが2 フラだとすればですねえそれを中心レート に定めますただしえちょっとだけ上下しし てもいいですよいうことでえ上2.5下 2.5合わせて5%の変動限度を置くと 例えばだからえマルクが強くなってきたら ですねえさっきの2フランをですねえ 2.5増やして2.え 05フランまではオッケーおそういう形で ですねこう変動をさせられるように フレキシビリティをちょっと持たせるわけ ですでえそれを超えそうな時にはですね 為替介入をする例えばあマルクを売って フランを買うといった形でえフランが安く なりすぎないようにしようといった形でえ 介入をしますということですえこういう 制度を作り出しますでこれをですねえ かなりえ頑張って維持をしていくんですが これが実はユロの原型にえなり ますはいでえっと上の表を見ていただき たいんですけども このEMSの中心レートの変動を表してる んですがやっぱりこれ中心レート定めた もののですねずっとそれを維持することは なかなか難しいいうことで中心レート自体 のですね見直しも行われていきますここで 見ていただきたいのはやはりドイツマルク ですね 2.0.54.255.5 2.03.03.1という具合に中心 レートが上がっていってるということがお 分かりいただけるかと思いますそれこれれ に対してイタリアリラも見てみましょう -6-3-2.75-2.5-6-3.8 一貫してA中心レートがえ下げられていっ ていますこれはつまりですね定めた中心 レートというのがですね西ドイツマルクに とっては低すぎたから上げられていくえ イタリアリラにとっては高すぎたので下げ られていくこいうま通貨の実力を反映する 形でですねえ中心レトが変えられていった ということでマルクがやっぱり強いでえ リラは弱いえーでま他の通貨ま上がったり 下がったりしているところはありますがま フランも下がり基調が多いということで やっぱりマルクが強いんだということを ですねえ覚えておいていただければと思い ますということでですねもうこれえ維持 するのもなかなか大変なので一層のことも 通過1つにしちゃいましょういう話になっ てユロが誕生をするというこういうお話で ありますさあここでえちょっとまブレイク がてらですねえ今日はグループ ディスカッションはできないんですがえ 考えてみていただきたいのが通貨統合って 望ましいんでしょうかという話ですえ今 本当に日本が円安に苦しんでいるように ですねえ為せというのはなかなか厄介な ものでありますましかもヨーロッパみたい にですねマーケット1つにしましょうと いうことをやるのであれば各国別に通貨が あるというのは正直邪魔ですねえ経済1つ にしていこうと言ってるのに通過値がい ますというのはなかなかやりにくいわけ ですでえもしろむしろ一層のことですね えちょっとなんかすいません順番を私 間違えてしまったっぽいんですけれども えっとこっちを先に出すべきでしたねすい ませんはい通貨をですね1つにしてしまっ た方がですねえいいんじゃないかねそし たら行内で売買しやすいですよね通過1つ なんだからということでえやりやすいこと がいっぱい生じるわけですただしですね 各国の経済状況に対応することは難しく なりますだって通過1つなんだからえ さっき言っているようにですねイタリアの 経済が弱いからリラ下がってるのにですね 通過1つマクと同じ一緒に放り込まれた1 つの通貨ですっていうことになっちゃうと ですね経済の実態に合わなくなる可能性が あるわけですよねで例えば今じゃ日本円を じゃユロにも日本円諦めてユロに入ります てまあのありえないんですけどもそういう 想像をしてみてもですねえ今なんかね日本 のえ色々な状況で縁が安くなっているのに いきなりじゃあユロの同じシステムでです ねいきなりじゃあ政策金利5.5です みたいなことやられても困るわけですよね あとま日本のその輸出もやりにくくなるか と思いますユロ170円ですからね今ね はいただままとまっていればですねその 国際的な変動に対してえこうま レジリエントというかですねねえ対抗し やすくなるといったいい面も確かに存在を しているわけですはいそれではえ質問です 通貨統合は望ましいと言えるでしょうかま ユフはもしかしたら今これえかなりですね 広がっているのでちょっと大きくなりすぎ たかもしれませんがじゃあユロよりも小 規模でえ似た国同士経済が似た国同士で 統合するならどうでしょうかあそして ヨーロッパのみならずですねえアジアだっ たらどうでしょう特に日韓だたらいかが でしょうかえこれ考えてみたらですね日韓 というのはえっと今お互いですねこのドル ダえ円安ウヤに苦しんでるわけですねと いう点ではですねこう協力できる余地が あったりするのかなという話ですま ちょっと考えて見ていただいてから次の ビデオに行ってくださいはいではえここで 1本目を終了します