釜ヶ崎:日雇い労働者の街の変遷と現状

Jul 15, 2024

釜ヶ崎:日雇い労働者の街の変遷と現状

概要

  • 場所: 大阪市西成区あいりん地区(通称: 釜ヶ崎)
  • 歴史: 高度経済成長期から1990年代前半まで、仕事を求める日雇い労働者で賑わっていた。

過去の栄光

  • 労働者数: 最盛期には約2万人が暮らしていた。
  • 経済成長: 労働者たちは日本の高度経済成長とインフラ建設に重要な役割を果たした。

現在の状況

  • 公共事業の減少と高齢化: 労働者の高齢化と公共事業の減少により、街は様変わりしている。
    • 年老いた元労働者が多い。
    • 男性比率 80%
    • 60歳以上の男性率 41%
    • 生活保護受給世帯 40%

特徴的な施設

  • 教会の納骨堂: 身寄りのないホームレスの遺骨を保管している。

高齢者対策

  • 高齢者特別清掃事業: 朝5時過ぎに始まり、清掃業務に従事。
    • 参加者は元労働者が中心。
    • 84歳の参加者(例: 平守さん)のエピソード。

釜ヶ崎支援機構

  • 釜ヶ崎支援機構: 釜ヶ崎のホームレスや高齢者を支援する。
    • 例: 萩之茶屋シェルター
      • 簡易宿泊施設。
      • 220円で2段ベッド、シャワー室、トイレを利用可能。
      • 夕方6時から朝8時30分まで利用。
  • ビッグイシュー: ホームレスの自立支援雑誌を販売。

労働者の誇り

  • 社会への関与: 働くことが社会への貢献であり誇りとする。
    • 高齢になっても労働を続ける。

現場の声

  • 釜ヶ崎支援機構の小売吉伸: 高齢者特別清掃事業の班長として働く。
    • 登録者数 1050人。
    • 日雇い労働の単価は5700円。

社会的批判

  • 公金投入への批判: 大阪市の資金が投入されていることに批判もあるが、労働者の社会との繋がりを維持するために重要。

まとめ

  • 福祉の街: 働けなくなった労働者がどのように暮らしているかを見つめることが重要。