自己と生命の動的関係

Aug 13, 2024

講義メモ

自己イメージと他者イメージ

  • 自己のイメージは、持ち物、家族、学歴、過去の業績などの総合によって形成される。
  • 自分自身もそのイメージをもとに「私とはこんなものだ」と思い込んでいる。

分人の考え方と身体論

  • 「本当の私」という思考は危険。
  • 人間を個体として捉えることは厳しい。

環境と自己の関係

  • 環境は私の一部であり、運命共同体。
  • 自分は身の回りのものを延長している。

粒子的私観と不変の私

  • 外部から区別される個体のみを私だと考える。
  • 周りをどう取り込むかで私が変わる。

生命とは何か

  • 20世紀の生命科学は「自己複製するシステム」と定義。
  • 利己的遺伝子の考え方は古い。

動的平衡と生命の特性

  • 生物は互いに支え合い、利他的で相互的。
  • 物質、エネルギー、情報の交換を通じて、自らを壊しながら作り替える。

福岡氏の生命論

  • 生命は動的平衡であり、分解と合成を繰り返しつつバランスを保つ。
  • 動的なものはテクノロジー化できない。

バイオテクノロジーと生命の捉え方

  • バイオテクノロジーは産業化が難しい。
  • 生命はアートであり、産業化することが困難。

結論と考察

  • 自己を複製するシステムという観点と、自らを壊し続けるという観点の両方をバランスよく取り入れる。
  • 新しい生命の捉え方を理解することが重要。