レクチャーノート

主なテーマ

• 自己目的化と盗作: 自己目的化が悪い方向に向かうと「盗作」と表現される。
• 日本の民族主義: 日本の文化共同体の歴史的統一性や優越性。
• ナショナリズムの説明: ナショナリズムとは文化共同体の統一性と優越性を主張すること。

ナショナリズムの特徴

• 通時的視点: 歴史的な継続性、一貫性を持つ。
• 共時的視点: 他と比較して優越性があるとする。

日本のケーススタディ

• 日本は万世一系の天皇制を持ち、一貫した民族共同体である。
• 歴史的に優れたものが残り続いているという議論が展開されるが、必ずしも正確ではない。
• カースト制度の例: インドのカースト制度は継続しているが、優れた制度とは言えない。

文化と優越性の関係

• 統一された文化があると、その文化の優越性が強調されやすい。

自己目的化の影響

• 他と異なる存在でありたいという欲望が自己目的化している。
• 客観性を欠いた視点が問題となる。

主題のポイント

• 根拠のない欲望がナショナリズムの背後にある。
• 客観性を欠くと、自己目的化してしまう。
• ナショナリズムの要素として通時性と共時性が重要。

ナショナリズムの限界

• 自己中心的な観点が存在し、優越感に浸る傾向がある。
• 実態のない自己: 理想的事故と理想的な自分像への欲望。

文化共同体の生成

• 文化共同体は歴史的に形成されるが、明確な境界がない。
• ナショナリズムの必要性は自らの文化を他と区別する欲望に基づく。

結論

• ナショナリズムは根拠のない欲望に駆動される。
• その欲望は自己目的化し、客観的視点を欠くため、矛盾を孕むことがある。