精神科医 岡田孝 著『生きるのが面倒くさい人』解説

概要

• 回避性パーソナリティ障害について
  • 批判や笑われることを恐れ、人との接触を避ける心の病
  • 傷つくのを恐れ、新しい挑戦や恋愛、結婚、会社に行くことを避ける
  • 日本では人口の約1.5%がこの障害を持つ可能性

回避性パーソナリティ障害の特徴

1. 自己評価が低い

   • 自分をダメな人間だと思い込む
   • 合コンや人との出会いを避ける
   • 優れた結果にも関わらず自分を無能だと思い込む

2. 他人の評価や批判を気にしすぎる

   • 人前でのスピーチや会話を避ける
   • 冗談でも傷ついてしまうほど敏感

3. 期待されたり責任を負わされることが苦手

   • 責任や期待から来るプレッシャーを避ける
   • 恋愛や大きなプロジェクトを避け、責任の少ない活動を好む

4. 本音を言うのが苦手

   • 自分の考えや気持ちを軽んじ、建前でごまかす
   • 体をさらけ出すことにも抵抗があり、友人との外出を避ける

原因

• 過去の辛い経験が影響
  • 親の無関心や叱責
  • いじめや大勢の前での恥をかく経験
  • 幼少期（1歳頃）からの影響

克服方法

1. 本音が言える場所を確保

   • 親や友人、カウンセラーと定期的に本音を話す

2. 自分で決めて動き出す練習

   • 小さなことから自分で決める習慣をつける

3. 向いている仕事を選ぶ

   • 接客業やノルマの多い仕事を避け、コツコツできる仕事を選ぶ
   • 作家やクリエイター、事務職など

まとめ

• 回避性パーソナリティ障害は傷つくことを恐れ人との接触を避けるが、本当は人との交流を求めている。
• 自己評価が低く能力を発揮しづらいが、適切な支援と環境で克服可能。