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ケッペンの気候区分の基本

May 29, 2025

第6回 ケッペンの気候区分

気候区分とは

  • 世界中の気候をいくつかのグループに分けること。
  • ドイツのケッペンが提唱した方法が最も広く使われている。
  • ケッペンは、気候が似ていると植生も似ていることに気づいた。

ケッペンの気候区分の概要

  • 植生に最も大きな影響を与えるのは気温と降水量。
  • 世界の気候を大きく5つに分類:
    • A機構: 熱帯
    • B機構: 乾燥帯
    • C機構: 温帯
    • D機構: 寒帯
    • E機構: 極地
  • 赤道から緯度が高くなるにつれてAからEの順に分布。

各気候区分の詳細

A機構 (熱帯)

  • 年中暑く、降水が多い。
  • 熱帯雨林気候、サバナ気候がある。

B機構 (乾燥帯)

  • 降水量が少なく、樹木がない。
  • 乾燥限界に基づく。
    • BS機構: ステップ気候
    • BW機構: 砂漠気候

C機構 (温帯)

  • 暑すぎず寒すぎない。
  • 雨の降り方でさらに分けられる。
    • Cfa: 温暖湿潤気候
    • Cfb: 海洋性気候
    • Cs: 地中海性気候
    • Cw: 温暖冬季乾燥気候

D機構 (寒帯)

  • 冷たい気候。
  • Df機構: 寒帯湿潤気候
  • Dw機構: 寒帯乾燥気候

E機構 (極地)

  • すごく寒い気候。

判定手順

  • 樹木の有無で分ける。
    • 樹木があれば A, C, D。
    • 樹木がなければ B, E。
  • B機構は、乾燥によるもの (BW) と低温によるもの (E) に分けられる。
  • A, C, D機構では、菜館月平均気温で分類。

練習問題

  • 雨温図やハイサーグラフを利用して判定。
  • 例1: ダーウィンの雨温図はAW機構(サバナ気候)。
  • 例2: ローマの雨温図はCS機構(地中海性気候)。

次回予告

  • 各気候区分の詳しい分布や人々の暮らしを見ていく。