Overview
本講座では「望ましい教員の資質・能力」について、国や自治体が求める教師像や、その背景・法制度・具体的な指標までを解説しました。
教員に求められる資質・能力とは
- 教員には「専門性」「人間性」「協調性」など多様な資質・能力が求められる。
- 子ども・保護者・地域から期待されるのは、わかりやすい授業や子ども理解、適切な指導。
- 保護者は、子どもの理解と適切な指導、分かりやすい授業、やる気を引き出すことを重視。
教員像の変遷と法的背景
- 教育基本法(平成18年改正)では教育振興基本計画の策定が定められている。
- 教養審(平成9年等)、中教審の答申を経て「人間力」「使命感」「責任感」「教育的愛情」等の重要性が強調。
- 令和に入り「日本型学校教育」や「個別最適な学び」「共同的な学び」への対応が強調。
各自治体の求める教員像
- ほぼ全ての自治体で「専門性」「指導力」「教養」が求められる。
- 「使命感」「責任感」「情熱」「愛情」「豊かな人間性」なども主要要素。
- 自治体ごとに求める人物像や重点は異なるため、志望自治体の資料の暗記が重要。
資質能力の指標・その活用
- 教育公務員特例法第22条3項で、校長・教員の資質向上のための指標策定が義務づけられている。
- 指標はキャリア段階ごとの資質・能力の目安で、都道府県ごとに表現・項目が異なる。
- 文科省は指標作成の指針を発表し、「豊かな人間性」「責任感」などが土台。
新たな教師および教職員集団の姿
- 変化を前向きに受け止め、学び続ける姿勢が強調される。
- 子どもの主体的な学びを支援する「伴奏者」となることが求められる。
- 多様な専門性を持つ質の高い教育集団を目指す。
- 専門スタッフ等と共にチームで協働し、創造的かつ魅力ある仕事であることを再認識。
Key Terms & Definitions
- 資質・能力 — 教員として備えるべき専門性や人間性などの総合的な力。
- 指標 — 教員等がキャリア段階ごとに身につけるべき資質・能力の目安。
- 伴奏者 — 子どもの学びを支援し、共に歩む教師の在り方。
- カリキュラムマネジメント — 学校全体で教育課程を計画・運用・改善すること。
- チーム学校 — 教員や専門スタッフが組織的・協働的に学校運営を行う体制。
Action Items / Next Steps
- 志望自治体の「求める教師像」や関連資料を暗記・整理しておく。
- 教員採用試験の想定問題を自作し、繰り返し練習する。
- 教育ニュースや情報を日々収集し、課題解決力を高める。