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自己目的化とナショナリズムの探求

Aug 25, 2024

講義ノート

自己目的化と倒錯

  • 自己目的化:
    • 本来の目的を見失い、手段が目的となること。
    • 悪い方向に進んだ状態を「倒錯」と表現。

ナショナリズムの説明

  • 文化共同体の統一性と優越性:

    • 文化共同体としての時間的な統一性、たとえば日本の「万世一系」天皇制。
    • 歴史的な首尾一貫性による優越性の主張。
    • 縦の時間的な統一性と、横の比較による優越性。
  • ナショナリズムの2つのポイント:

    • 通時性(時間的統一性)
    • 共時性(優越性)

根拠のない欲望と客観性

  • 自己目的化の果てとしての欲望:

    • 他と区別されたいという欲望が目的化。
    • 客観性がないまま自己の「特別」性が固定される。
  • 文化共同体と独立運動:

    • 自己中心的であることが独立運動の原動力になることも。
    • 他と異なる存在でありたいという切実な人間の願望。

講義のポイント

  • 文化共同体の生成とナショナリズム:

    • 文化共同体は歴史的かつ自然に生成される。
    • ナショナリズムはその境界を明確にするために必要。
    • 虚構的欲望がナショナリズムを駆動。
  • ナショナリズムの背景:

    • 自分たちが持つ根拠のない欲望から形成される。
    • 他とは異なる存在でありたいという欲望が自己目的化される。