概要
ソフトバンクワールド2025において孫正義氏が提唱した「10億AIエージェント構想」と、その具体的ファーストステップについてAIエンジニア鈴木翔太氏が解説。AIインフラからエージェントの進化・増殖に至るまでの最新動向と今後の展望が語られた。
スターゲートの法則とAIインフラ
- スターゲートの法則は、従来のムーアの法則を超えるAI進化の新法則として紹介。
- AIインフラのパフォーマンスはチップ数・チップ性能・モデル性能の掛け算で決まる。
- 18〜24ヶ月ごとにインフラ性能が1000倍、3サイクルで10億倍の成長を見込む。
- 今後4年で75兆円規模のAIインフラ投資を発表。
10億AIエージェント構想
- 2025年内に10億体 のAIエージェントを稼働させる目標が明示された。
- 社員一人が100体のAIエージェントを作成、そこからの自己増殖・自己進化で数を拡大。
- AIエージェントへのアクセスや作成スキルに個人差があるが、「まずは数を作る」戦略を採用。
エージェント実現の3つのポイント
- エージェントOS:複数エージェントのタスク連携や順序制御を実現。
- 作成・メンテナンス用の道具:エージェントの作成と更新のハードルを下げる。
- 自己増殖・自己進化:エージェント自身がエージェントを生み出し、強化学習による進化が可能。
千樹観音構想と5つのキーワード
- 社員1人あたり1000本のAIエージェント「千樹観音」構想の説明。
- 常時オン:会話や作業時に自動的にタスクを認識・実行。
- 障害記憶と思考の連鎖:過去のやり取りや意思決定を記憶し、高度な推論を実現。
- リアルタイム強化学習:エージェントが周囲からのデータを元にリアルタイムで自己進化。
- 自己増殖:エージェントが自律的にエージェントを生産。
AIエージェント活用効果
- デジタル労働力としてAIエージェントを活用することで生産性やコストパフォーマンスが大幅に向上。
- 従来の人間労働力の30万分の1コストで運用が可能との試算。
まとめと今後の展望
- AIインフラの土台の上に、10億体のAIエージェントが自己進化・自己増殖し続ける世界を目指す。
- 最先端のAI展開について、経営者や関係者への理解と関心を促す内容であった。