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マーケティング入門と顧客志向

はい こちらの動画は マーケティング入門第1回の02 2番目の動画ですスライドは8ページからのスタートになりますさて この2本目の動画ではですね この科目の導入としてマーケティングってそもそも私たち これから何を見ていくのかということについてですね簡単にご紹介したいと思います 9ページに進みますまずですね マーケティングの 歴史ですねどんなふうに発展して変化してきているのかというのを簡単に1枚にまとめてみました実はですねマーケティングって学問なりそういった分野がですね確立したのは1950年前後と呼ばれていますその後何回か大きな変化発展遂げているんですねなのでマーケティング1.0が この最初の誕生の部分のバージョンですそれから2.0 4.0と実はちょっとこの現在がさらにアップデートされてまして5.0と呼ばれている時代ですどんなふうに細かく変わっているかというのをですね簡単にご紹介したいと思いますマーケティングっていうのはですね平たい言い方をするならばどうすれば企業がですね自分たちが作っている製品とかまた明日も 提供しているサービスというものがお客さんに売れるのか売れる仕組み作りのことをですねマーケティングと呼びますじゃあどうすれば売れるんだろうかっていうのを考えた時にまずマーケティングがですね出てきた時にはこの2つがとっても大事だよと言われていましたそれは製品のこといい製品をひたすら作るっていうことを一生懸命考えていればちゃんと売れるんだよっていううん 製品のことを中心に捉えようとする製品思考という考え方がありましたそしてこれについてじゃあどういう製品だといい製品なの? ということなんですけどもその製品にどんな価値があるかっていうのを考えたときに優れた、いかに優れているかっていうポイントは機能の追求なんだって考えるのがこの機能的価値です 他のライバルの製品よりも軽いとかそれから容量が大きいとか他にもすごく画素数が例えばカメラとかならば画素数が多いとかですねそういった機能で優れたものをどんどんどんどんつけていくそういう製品を作って売れば売れるよということがですね言われていたそんな時代がありますところがこの考え方がですね 70年頃になると大きく変化をしますこれがマーケティング2.0と呼ばれるものなんですが実はこのマーケティング2.0の考え方が今多くのマーケティングのテキストの基礎の部分になっていますその後世の中の変化に応じて一緒になって変化していくのがこの90年後の3.0そして現在につながっていくんですけれども まず私たちはですね このベースとなる考え方を この授業でみんなで抑えていくことになります何が言われるようになったかというといやいや製品のことを一生懸命考えていれば それでいいのではないよとお客さんが一体何を求めて 何を喜ぶ人たちなのかをちゃんと考えようじゃないかというふうに顧客のことを中心になって 考えることが大事だよということが言われるようになるんですね それを顧客志向と呼びます皆さん読む教科書によっては製品志向のことをプロダクトアウト顧客志向のことをマーケットインなんて言うかもしれませんさらにどんな製品もサービスも作ればいいかってことなんですけどただ単に機能面で優れているだけではなく例えばデザインが優れていてワクワクするとかそういった 情緒的な部分ですね 気持ちの方に訴えかけてくれるようなこういうのを感覚的価値と呼んだりしますがそういったものもちゃんと考えなきゃいけないんだということが言われるようになりますじゃあなんでこういうことが言われるようになったかということなんですけどもこのマーケティング1.0の頃っていうのは第二次世界大戦前後っていうとあまり新しい製品とか作るってなったとしてもライバルの企業ってそんなになかったんですね ライバルはいないし、新しい製品作って、世の中の人々もまだ手にしていないと、とにかく作れば売れる、そういう時代ですよね。 そうすると、作って売ろう、じゃあ次はどんな新しい製品にしようか、次はどんなすごい機能をつけてやろうか。 それを考えるのが大事だなんていうことが言われますところがですね20年ぐらいも経つと例えば自動車業界一つにとってもどんどんライバル企業が生まれていくわけですねでだんだんみんな似たような機能を持った自動車を作るようになるとそうすると新しい製品どうしようかそれを考えているだけでは売れない事態に陥ってしまいますそこで改めてお客さんは一体何を求めているのか 例えばスピードをどんどんアップしてほしいじゃなくて社内環境を快適にしてほしいとかそういうことを考えてるんじゃないだったら社内のソファーの座り心地をもっと改良しようよとかですねそういうことを考えるようになるってことですねつまり製品とかサービスっていうものをいかに自分たちのライバルと差別化すればいいのかっていうのを考える必要が出てくるってことですねこの差別化 っていうところを考えていろんな考える枠組みですねフレームワークって呼びますがそれがいくつか生まれてきたのがこの時代ですそれについて私たちはこれから学んでいくことになります今日はですねあまり細かくは触れませんがその後例えば90年頃になるとインターネット革命ですね私たちのような一般の人もですね気軽にインターネットに接続していろんな情報の発信とか受けたいとか できるようになりますそれをマーケティングの活動にも活かそうよということが言われるようになった時代さらにはですねデジタルとアナログをうまく融合しようよとかですねもうちょっと先に行くとマーケティング4.0ではAIとかロボットとかチャットとかそういった機能も使おうじゃないかという風にですねバーチャルの世界もいかにマーケティングに活かしていくかということが言われるようになっていきますと 変遷はあるんですけれども すごくこの3.0 5.0のベースとなるのはこの2.0の内容なので まずこの入門編のクラスではですねここの内容を中心に皆さんと インプットを押さえていくことになりますで さっきも軽く言ったんですけども マーケティングって何かっていうとINGがついてるから 誰かが何かをするわけですねで それは ここではですね わかりやすくまずこのクラスでは 民間の営利企業等を念頭に置きます本当はマーケティングっていうともっと定義が幅広くて市町村のようなですね自治体とか非営利団体とかも含めてくるんですけどもまずは想像しやすいように理解しやすいように営利目的の企業がっていう風に考えて捉えるといいんじゃないかなと思いますそういった企業が自分たちが 例えばお菓子メーカーなら自分たちの作っているお菓子がちゃんと売れるしかも1回売れるだけじゃなくて持続的に売れてほしいわけですよねそういった売れ続けるそういう仕組みを作ることこれをマーケティングと呼んでいきますじゃあどういうふうに仕組みを作っていけばいいのかということを私たちは第2回以降の授業でやっていくことになりますちょっと例を挙げたいと思います誰かが企業ですね 例えば私今MacBookを使ってこの動画を撮ってるんですけども皆さんもiPhone持ってますっていう方とかいらっしゃるかと思いますそういったAppleっていう会社が自分たちの製品とかがちゃんと売れる売れ続ける仕組みを作るためにはどうしたらいいか単にiPhoneを作れば売れるわけじゃないですよねやっぱりいいなってみんなが魅力的だな欲しいなって思うようなiPhoneを作る必要がありますそれはこの製品プロダクト アクトに関するところですねすごい良いものが作れたとしてもみんなにそれを知ってもらわないとそもそも欲しいとも思ってもらえないのでいかに宣伝するかということも大事ですさらには宣伝して多くの人に新商品を知ってもらって欲しいなと思ったとしてもちゃんと手に入れる場所を提供しなきゃいけないですねつまりお店で売るということですお店の店頭にちゃんと新商品を十分な在庫を並べて販売する スタッフもいるみたいなですねそういう販売の環境を整えるとこれら一つ一つのことがマーケティング活動に入ってきます同様にお菓子のポッキーとか売ってるグリコもですね美味しいお菓子を作んなきゃいけないとそのお菓子はどんなに美味しくてもすごく高くてみんなが買えないなと思うものじゃ売れないのでお客さんがじゃあこれは買い求めやすい価格だなと思える設定はどうやって どうやってすればいいのか とかやっぱりコマーシャルをどこで流せばいいのかとかですねみんなが買いに行く場所どこかな例えばコンビニエンスストアならばそこの店頭にちゃんと並べなきゃねこういったことがですねマーケティング活動に入ってきますなのでマーケティングっていうと非常に対象は幅広いですしもしかすると皆さんは今話を聞いて企業活動のほとんどが入ってくるなっていう印象を受けたかもしれないですまさに今多くの経営者がですね 経営とはすなわちマーケティングそのものであるなんていうふうにおっしゃる方も出てくるぐらいマーケティングっていうのはですね非常に幅広いビジネス活動をですね見ていくということになりますさあというわけでなんかさっき売れなきゃねっていう話をしたんですけどじゃあどういう製品商品とかですねサービスっていうのが売れるのかなっていうことですね実は私たちはもう すでに立派なお客さんではあるわけですよね自分が子供の頃からお金を持ってですね何か物を買ってみたとかサービスを利用したっていう経験がありますじゃあどういう基準でどんな物を買ったのかっていうのを振り返るっていうのは一つ大きな参考になるわけですね例えばですね自分用の買い物じゃなくて誰か自分が大事だな と思っている人への何かプレゼントを選んだとします例えばお母さんの誕生日とか母の日とかですね他にも友達の誕生日とかそういう時に皆さん何をプレゼントとして選んだでしょうかそしてどうしてそれを選びましたかちょっと考えてみてくださいこれを考えてもらうとですね皆さん何を選んだのか そしてどうしてそれを選んだかっていうのは例えば送り先が誰かってことですね例えばお母さんであればお母さんがそれを欲しがっていたからとかお母さんに似合うと思ったからとかお母さんがそれを欲しがっていたからなんていうふうにですね送る相手のことを考えてそのものを選んだと思うんですねつまりこれが言ってしまえば顧客思考 なんですねこの顧客志向というのはこれからビジネスをしていく上で自分たちの主な対象となる人メインターゲットですけどもそのことをですね一生懸命考えていこうその人は一体何が好きで何を欲しがってるかとかもしくは今何かに困ってるとしたらどういうものに困ってるんだろうどうしたら解消してあげられるかなとかまたは何か欲しがってるものがあるとして どうタイミングで、どこでとか、どう使いたいと思っているのかな、なんていうことを考えていって、それを叶えてあげられるような製品のデザインをしていくし、販売の仕方もしていくしということになります。

この顧客志向に立つことによって、結果的に顧客に選ばれる、喜んで選んで買ってもらえるような製品とかサービスになっていく。 つまり、お客さんが増えていくということですね。 なので顧客志向に立って相手のことを一生懸命大事に考えることがすなわち企業にとっては顧客を生み出す作り出すことにつながっていきますこれがマーケティング2.0で非常に重要だと言われていることですね一つ身近な事例としてスターバックスのコーヒーがありますねスターバックスはですね以前大人のフラペチーノという新しい商品を発売しました 興味がある方はですね 当時の商品開発に至るドキュメンタリーがアーカイブするはずなので ちょっとそれをまた見ていただければと思うんですけども当時 まず何をやったかというと マーケティング担当の人たちが自分たちの顧客を対象に アーケード調査を大々的に行いましたそのお客さんの年代別に傾向を見て 今 スターバックスについてですね 何を求めているかとか何を気に入ってくれているかとかどういう不満を持っているかみたいなことをリサーチをかけましたとやってみた結果30代以上の年齢層ですねつまり中高年層ですねフラペチーノを今は飲まなくなりましたっていう回答が目立ちましたじゃあフラペチーノはもう卒業してしまって今何求めているかっていうともっとコーヒー本来のまあ 深みとか苦みとか酸味とかそういうものを味わえるそういうコーヒーを求めているということが分かりました マーケティングにおいてはさっき顧客志向に立つこと大事って言ったのでじゃあこの30代以上の人たちにはこういったコーヒーを開発してですね提供してあげればいいのかなこれ顧客志向で大事な考えなんですがマーケティングにおいては外部環境ですねこれもまた後の回の授業で言いますけども自分たちの会社とお客さんのことだけじゃなくてライバルですねはい ライバルの企業が今どういう状況にあるのかということもきちんと分析しなければいけません。

この当時実は何があったかというと、今も定着してますけども、コンビニエンスストアに行くと紙コップをもらって、その場で自販機でボタンをポチッと押すと、そこで入りたてのコーヒーを飲むことができますね。 実はこの時代はですね、このコンビニエンスストアのいわゆるコンビニコーヒーというのが出てきている。 すごく格安で本格的な味わいのコーヒーが気軽に飲めるということですごく人気がバーンって出てきた時ですそんな環境下のもとじゃあこのコーヒーをそのまま出せばいいのかというのはですねいろいろ検討する必要がありました社内でいろいろ運用曲折があるんですけれどもちょっと端折ってしまって話を進めたいと思いますここまでの話ですねこの ターゲットと呼びますけれどもまた後の回でやりますスターバックスコーヒーは新しい商品を作ろう作って販売しようと決めたわけですけれどもそれがマーケティングの新しい目標ですね誰を対象にしたかメインのターゲットを決めますこれは調査リサーチの結果から30代以上の男女と狙いを定めましたその人たちは 10代20代の頃はフラペチーノをすごく好んでくれたんだけども今はもう卒業しているっていう人々ですね現在はもっと深みとか苦みとかそういったものを味わえる本格的なコーヒーを欲しがっている人々だとその人物像も見えてきたわけですねその人たちに対してじゃあ何を商品として販売したかなんですけど実はですねこれフラペチーノなんですね ただ甘ったるいフラペチーノではなくてエスプレッソをベースとした苦みも味わえるそういう大人向けのフラペチーノを販売しました名付けて大人向けフラペチーノなんですねこれはやってみて他にもプロモーションとかもすごくこのコンセプトに合わせた展開をして好評価を得たっていう事例ですなのでちょっと簡単な話にしちゃいましたけどもこれも 言ってみれば相手その30代以上の男女がですね何を望んでいるかとか今自分たちがスタバとして何を提供したら喜んでもらえるのかなといったことをですね一生懸命考えた結果なんですねさっき話したスタバの事例は他にも自社の強みを考えるとかいろんなですねマーケティングの要素がありますのでまた後の回の授業でですねみんなとじっくり見ていければいいかなと思います今日お伝えしたいことは この顧客のことですね どんな人なのかなっていうのを一生懸命考えることが結果的には顧客を生み出すことにつながって 売れる仕組み作りにつながるつまりいいマーケティング活動につながるっていうことですねそれを念頭に置きながら 第2回以降見ていきましょうさあ それではですね これでファイル02は終了です今日の授業は以上となりますでは第1回はこの01と02の動画を見て終了です 皆さんお疲れ様でした